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![]() 範士十段インタービュー
年上を敬うことこそ空手の心
「19歳まで空手無関心だった私は、読谷高校の同級伊禮正樹氏の誘いで実家近くにあった嘉手納道場に連れられ、新城清優先生の弟子になった」。語るのは、沖縄上地流唐手道保存会の会長で、昨年12月に範士十段になった宮城實先生(70歳)。 「50年前と今の空手は変わってきました」。昔は全力で型を繰り返して、分解をもとに細かい指導を受けていたが、現在は、スピードと美しさが優良になってきた。「目的が変わってきたことと型が崩れていくのは悲しい」と宮城先生。 試合をやっていたのかと聞くと、「勿論だが、型を鍛錬すれば、試合は必要ない」。空手、特に上地流は、美しさより自分の体と心の鍛錬を重要とする。自分の痛さが分かってくると、人の痛さも分かる。そうすることによって手が出せなくなる。強い精神と体を築くと、攻撃の際、受けるだけでも自然と相手を痛める。それが、試合の必要ない空手だ。新城清優先生はよく『勝負は一生一度』と繰り返し言っていた。いわゆる手を使わない心。それが『武』と『スポーツ』の違い。 最後に伝統とは何かと聞くと、「型はそのまま受け継ぎながら、自分の技は自分でつくる。先生が1を教えるならば、9を研究せよ」。そして、空手に重要なのは頭や学問ではなく、技術の研究。それに『目上を敬う心』と『威張らない心』という理念を守り伝えていけば、正しい伝統空手が継承されていくと信じている。 ![]() (取材:読谷村字高志保道場・2011年5月14日)
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